大学院時代の先輩にして、人生の師匠(笑)のM氏をお誘いして、
3/5分に取り上げた「A WOMB」に行ってきました。

京都芸大近く、普通の住宅街にあるコンクリ打ちっ放しの建物。
入口に厨房を配置し、内部は天井がとてもとても高い箱形空間。
余分な装飾を禁欲的なまでに排除した、現代の礼拝堂のような。
ギャラリーも兼ねていて、現在は「書」によるインスタレーション
八戸香太郎『ヨマナイデクダサイ』を開催中。
(→ ttp://kotarohatch.com/)

これも展示のひとつなのか、床には一面の般若心経が。
(→ http://tori.cc/~mooncat/dn/050308/awomb_1.jpg
M氏は「お経を踏みつけていいのか…」と悩んでらっしゃる。
なーんも考えずにずかずか踏み込んだ私はどうすれば。

二人とも「松花堂お弁当ランチ」(1,680円)を注文。
光の柔らかさと空間の冷たさがせめぎ合う空気感の中で、
場に全くそぐわない怪しげな話をしながら、待つこと20分弱。
(→ http://tori.cc/~mooncat/dn/050308/awomb_2.jpg
お造り湯葉、炊き合わせ、揚げ物、焼き物、五穀入り?ご飯。
他にあんかけ蕎麦、食後にはデザートとドリンク付き。

あまりに現代的に過ぎる店内とは裏腹に、
全体的に薄味で、だしがきいた正統派の「京の懐石料理」でした。
「今、流行りの」という薄っぺらい枕詞に置き換えられない/られたくない、
それ以上に「表現」したいことがあるのだろうと思わされる。

人の感性というのは、どうしようもなく自分勝手であやふやで、
個人的にしか完結し得ない想念なのですが、
私自身は、空間も味も全てひっくるめて好きだと思いました。
今度は予約して、夜の「うーむ懐石」を食べに行きましょう。

=3月8日(火)=

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