東風の梅花。

2005年3月11日
ガケ書房で多少時間を落っことしてしまったものの、
当初の予定通りに北野天満宮へ。
思い立った時、バス一本で行ける日常の延長上に「花」がある。
そんな都市が今に現存する奇跡を今さらながら再認識。

昨年か一昨年だったかは、花の時期を逃した記憶がありますが、
今年は、境内も梅苑も御土居の梅もほぼ全てが満開でした。

境内に咲く白梅。
http://tori.cc/~mooncat/dn/050308/kitano_1.jpg
(317KB;1024*768壁紙用)
御土居脇の梅園。
http://tori.cc/~mooncat/dn/050308/kitano_2.jpg
(330KB;1024*768壁紙用)
上記2枚以外は写りが悪すぎるので、数枚まとめてこちらへ。
http://tori.cc/~mooncat/dn/050308/kitano_etc/

梅の写真を撮るのはとても難しい。
樹形が複雑なのか、一つひとつの花に対して枝の勢いが強すぎるのか、
画面の焦点が絞りきれずに煩くなってしまう。
(私の腕が未熟なのは言うまでもないが)
天神様が愛でる花は、刹那の視覚と、未来の記憶にしか存在しない。

そして、目に見えるモノを突き放して分析しようと試みるM氏と、
最初に感動ありき、後で感情を言語化しようと悪戦苦闘する私の、
今「見えている」梅の姿もまた異なるのでしょう。
誰にも見えない視覚は、梅香よりも実はずっとはかないのだと思う。

それでも、梅花に囲まれて過ごす夕暮れは、
どこか背伸びをしたいほどに幸せなひとときでした。

=3月8日(火)=(この項終わり)

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